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予算たった5万円で写真編集パソコンを自作する【PC本体のみ】

ネット通販や家電量販店では、Raw現像をバリバリやるクリエーター仕様の写真編集パソコンは10万円以上しますよね。

しかし、自作なら同じくらいのスペックのパソコンを半分以下の予算で組むことも可能です。

パソコンの知識が必要だったり、全て自己責任でやらなきゃいけなかったりしてかなり大変だと思ってましたが・・・やってみたら意外と簡単でした(笑)

てことで、今日は予算たったの5万円でパソコンを自作します。

今回の自作パソコンは、僕のように趣味の範囲で写真を楽しむ人にはオススメの構成になっていると思います。これから自作に挑戦してみたい方は、よかったら参考にしてみてください。

写真編集パソコンに求められるもの

写真編集パソコンは会社で使うような事務パソコンと比べてかなりのスペックが求められます(特にRaw現像するとき)。 なので、それに見合ったスペックのパーツが必要になります。

具体的には、

重い編集ソフトをサクサク動かす
・大量の写真を一度に表示する

・写真を保存しておくための大容量ストレージ

この3つを満たすこと(個人的に優先度高い順に挙げてみました)。

今回は5万円という限られた予算で組んでいくので、上2つを重視してパーツ選びしました。大容量ストレージは外付けのものを持っていたので、買いませんでした。

たぶん、写真やってる人はみんな持っていると思いますが、持ってない人は必要に応じて買うと良いでしょう(3TBで1万円くらいで買えます)。

[rakuten id="etre:10021345" kw="アイオーデータ EX-HD3CZ 3TB "]

予算5万円で選んだパーツ

今回は超有名なRaw現像ソフトAdobe Lightroomで編集することを前提にパーツ選びしてます

※価格は常に変動します。本記事の表示価格と実際の商品の価格は異なる場合があります。

CPU

AMD Ryzen 5 3400G with Wraith Spire cooler 3.7GHz 4コア / 8スレッド 65W【国内正規代理店品】 YD3400C5FHBOX ¥20,889 

CPUはコストパフォーマンスが高いRyzen5 3400Gをチョイス。こちらはGPUが内蔵されてます。Intelの同価格帯と比べると圧倒的なコスパです(おまけにCPUクーラーも良いものが入ってる)。

マルチスレッド性能が高いことで有名なRyzen5ならLightroomPhotoshopを同時に起動してもストレスなく作業できるでしょう。

ちなみに、最近はシングルスレッドもかなり強化されたらしい。書き出し速度にも期待したいね。

マザーボード

ASRock AMD B450チップ搭載 Micro ATX マザーボード B450M Pro4 \8,244

Ryzen5 3400GのソケットがAM4なので、それに合うAsrock B450M Pro4にしました。

こちらのマザーボードは安いのにメモリースロットが4つあります。

メモリ

ADATA DDR4-2666MHz CL19 288Pin Unbuffered DIMM デスクトップPC用 メモリ 8GB×2枚 AD4U266638G19-D \6,787

Raw現像において最も重要度が高いのがメモリです。メモリはよく作業テーブルに例えられるのですが、テーブルが広ければ広いほど写真をいっぱい広げられるので快適に作業できますよね。

なので、最低でも16GBは必要。

足りなかったらあとで増設するかも

グラフィックボード

LightroomにおいてGPUの性能は重視しなくていいので、今回はCPUの内蔵GPUだけで大丈夫だと判断しました。なので、グラフィックボードは買いませんでした。

ここでかなり予算抑えられました

ストレージ

【国内正規代理店品】Western Digital WD Blue 内蔵SSD M.2-2280 3D NAND 採用250GB SATA 3.0 WDS250G2B0B-EC \4,980

ストレージはWestern Digital の内蔵SSD M.2-2280をチョイス。M.2は従来のSSDの6倍(?)速いらしいです。

6倍って。めちゃくちゃ速くなりそうな予感・・・

ここにはOSをインストールするほか、Lightroomのカタログを保存したりします(SSDに入れた方がサクサク動くと思うので)。

数年前はまだ高かったSSDですが、最近になって一気に低価格化が進みました。おかげで250GBが5000円以内で買えるという・・・技術の進歩はすごいですね!

電源

玄人志向 NEXTシリーズ 80 PLUS Bronze 500W ATX電源 KRPW-N500W/85+ \4,751

電源は玄人志向の80PLUS BRONZE認証モデルで500Wを。

正直、400Wでも十分だと思いますが、将来グラフィックボードをつけたくなった時のことを考えてかなり余裕持たせました。

PCケース

Thermaltake Versa H18 ミニタワー型PCケース CS7097 CA-1J4-00S1WN-00 \3,390

今回は予算を抑えるためにめちゃ安いケースにしました。もちろんMicro-ATXマザーボードも装着できます。前面がメッシュなので、温度管理もしやすいかと。

購入したものまとめ

合計のお値段は・・・・49,041円(税込)でした!

なんとか予算内に収まりました。

ただし、これはPC本体のみの値段です。パソコンとして使えるようにするには別途モニター、OS、マウス、キーボードが必要です。全部持ってない場合はプラス3万円くらい必要だと思ってください。

写真編集PCを自作する手順(ざっくり説明)

さて、ここからは組み立てる様子をざっくりと説明していきます。僕も自作するのはかなり久しぶりだったので、詳しく説明するための写真を撮る余裕がありませんでした。

なので、本当にざっくりです(;^ω^)

自作の雰囲気を味わって頂ければと思います。

もしこれを参考にして自作されるのなら、それぞれのパーツの説明書をしっかり読んだ上で、自己責任のもとでお願いします。

CPUの取り付け

まずはマザーボード開封。いつ見てもカッコイイ形してますねぇ・・・・コイツにいろいろ取り付けていきます。

中央やや上あたりに正方形の部分がありますね。そこにCPUを取り付けます。

こちらがCPUです。小さいけど重さを感じます。中にいろいろ詰まってそう・・・

落としたりしてピンを曲げないようにしましょう。

CPUを取り付けました。 取り付ける向きは間違えないよう気をつけて(CPUとソケット両方に向きを示す目印がついてます)。

上の写真と同じ向きなら大丈夫です。向きが合ってればストンと落ちるようにはまります。

指で軽くゆすってみて動かないことを確認したら、レバーを下ろして取付完了。

実はこの作業が一番神経質になりました。だって、CPU高いんだもん(笑)

因みに、マザーボードのCPUソケット上下にネジ止めされてたプレートは使わないので外しておきます(ここにCPUクーラーを取り付けるので)。

そしてCPUクーラー装着。4か所のネジ穴に合わせて乗せた後、ネジで止めればオッケーです。接地面にグリスが塗ってあったので、触らないように気を付けましょう。

モリーを挿す

次はメモリ。説明書を見ると2枚挿しならA2とB2につけた方が良いみたいです。

ロックを外して挿します。メモリ挿すのって結構力入れますよね。初めて自作する人は驚くと思います。「こんなに力入れたら壊れるんじゃないか?」って不安になりますよね(;^ω^)

とりあえず、端っこから押していけば上手くはまると思います。

最小構成で動作確認

ここで一旦、マザーボード、CPU、メモリという最小構成で動作テストしてみます。

マザーボードに電源ユニット(電源24ピン、CPU補助電源8ピン)とPCケースの電源スイッチを繋いで電源を入れてみました。電源スイッチはマザーボード右下に接続します。

ケーブル類は挿す場所間違えても挿しなおせば大丈夫なので、説明書見ながら気楽にやっていきましょう。

一応、HDMIでモニターに出力したらBIOSが映ったので初期不良はなさそうです。

ストレージの取り付け

【追記】SSDの取り付け位置を間違えました。後で正しい位置を説明します。一旦ここはスルーしてください。

マザーボードのM.2スロットにSSDを装着。こんな薄くて小さいものが250GBもあるんだから、ひと昔前では考えられないですね(笑)

こちらはメモリと違って簡単に入りました。挿し込むと左側が持ち上がった状態になるので、切り欠きをネジ穴に合わせてマザーボード付属のネジで固定します。

マザーボードをケースに装着

ケースに付属してたネジでマザーボードをケースに固定しました。影ができて手間取った(何回かネジ落としたしw)。明るい照明の下でやった方がいいですね。。。 あと、長めのドライバー使うとやりやすいです。

最後にケーブル類を接続したら完成です。

完成後の動作確認

ここまで2時間かかった。とりあえず、起動してみましょう!

もちろん、さっき最小構成で動作確認しているのでBIOSはちゃんと起動しました。

しかし、ここで1つ問題が。なんかSSDが認識されてないみたいです・・・・なぜ???

考えられるのはSSD初期不良か、装着位置を間違えたか。できれば前者であってほしくない。製品交換の手続きとかクソめんどくさいし。

で、小一時間ほどYouTubeとか見たりしていろいろ調べたら解決策がわかりました。どうやら、SSDマザーボード右下のスロットに装着するみたいです。Ultra M.2では使えないみたい。

すぐに付け直しましょう♪

ハイ、これでオッケー!(なハズです)

もう1回、認識できるかテストします。

どうだろう・・・ドキドキする。

うん、BIOSで認識されましたね!!ちゃんとSSDの名前が出てきました。

あとはWindows10をSSDにインストールすれば使えるようになります。

インストールの手段はいくつかありますが、今回は以前Amazonで買ったインストールメディア(USBメモリ)を挿してインストールしました。

Windows10を使うにはインストールメディアと有効なプロダクトキーが必要ですAmazonで買う場合は販売元がマイクロソフトになってるものが安心ですね。

【新パッケージ】Windows 10 Home 日本語版/May 2019 Update適用/パッケージ版

激安のプロダクトキーは詐欺も多いらしいので気を付けてください。

自作パソコンの使用感。Adobe LightroomでRaw現像した結果

さて、ひととおりインストールが終わったので使用感などをレビューしていきます。

まず、パソコンの起動時間。3回計測して平均24秒でした。まあ、SSDならそんなもんですかね。ただ、シャットダウンは速いです。5秒でCPUファンが止まりましたw

次は、LightroomPhotoshopの同時使用。写真編集してる時にこの2つを同時に使いたい人は多いと思うんですが、果たしてストレスなく使えるのか?

左:Lightroom classic 右:Photoshop2020

結果は、全然ストレスなく使えました。起動には多少時間かかったけど(といっても10秒くらい)、さすがマルチスレッドが強いRyzen5って感じ。止まったりカクついたりすることはないですね。CPUファンが回転数を上げて頑張ってくれてます(CPU温度は60℃まで上がりました)。

もちろん、単体でつかう場合も十分軽く感じました。

最後はLightroomで100枚(約2GB)書き出すのにかかる時間を計測しました(他のアプリは起動してない状態で)。保存場所は外付けのHDDです。

結果は・・・5分23秒!

いやー、十分じゃないですか?

予算5万円以内でここまでできれば大満足です。ストックフォトの申請作業も捗るというものよ!

さいごに

今回は5万円以内でRaw現像ができるパソコンを自作しました。かなりコストパフォーマンスが高いパソコンができたので満足しています。写真編集には十分ですよ。

この構成にグラフィックボードを足せばたぶんゲームもできるでしょう。メモリを32GBに増設すれば更に快適に動くと思います。

今後はこのパソコンをちょくちょく手入れしながら使っていきます。