どこまでも歩くブログ

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ヒメボタルの写真が撮りたくて再び千葉の山奥へ。大きな玉ボケが撮れたよ!

Googleの画像検索でヒットしたヒメボタルの写真を見ると、綺麗な玉ボケになっているんですよね。

にっし~
にっし~

どうしたらあんな写真になるのだろう?

この前僕が撮ったもの、ハッキリとした点で写っているんですね。

www.dokoaru.com

まあ、これはこれでアリだと思うんですが、今回は玉ボケ写真が撮りたくて再び千葉の山奥へ行ってきました。

深夜の林道散策

21時まで濃溝の滝でゲンジボタルを撮影した後、2時間ほど仮眠をとりました。

そして時刻は23時。

ヒメボタルが飛ぶまでまだ時間があります。ちょっと林道を散策してみましょうか。

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相変わらず真っ暗で何も見えない。月明りもありません。

ホタルは光を嫌うから、当然懐中電灯は使えない。

街中で生活してると、こんなに暗い場所を歩く機会はそうそう無いですよね。発展途上国に行くと街中でも深夜こんな感じの場所ありますが・・・

漆黒の闇の中で身の危険を感じながら歩いていると、なんか自分が活き活きとしてくるのがわかるんですよね

一歩間違えば大怪我どころではない。崖から転落することも十分あるし、マムシに噛まれる可能性もゼロではない(千葉の山はマムシが多い事で有名)。そんな状況なのになぜだろう??

にっし~
にっし~

普段使われてない脳の部分が活性化しているのかな?

確かにそれはあるかもしれない。目を凝らし、耳を澄ませ、肌で空気の流れを感じていると、すべての感覚がどんどん研ぎ澄まされていくのがわかる。殆ど見えなくても、段々と普通に歩けるようになることに楽しさを感じる。

日本も昔は街灯とか無かったワケだから、昔の人はみんなこんな感覚を持っていたのかもしれない。

とりあえず、今回は駐車場から2~3km歩きました。地図で見ると林道の全長はおよそ5km。全部歩くと往復で2時間以上かかるので、半分が関の山でした。

撮影ポイントはもうわかってたんだけど・・・ちょっとね、ヒメボタルがどのように分布しているのか知りたかったので散策しました。

林道全域に分布しているのか?それとも何ヶ所かに集中しているのか?

結果を言ってしまうと、濃い薄いはありつつも森全体に広く分布しているような印象を受けました。

林の中から威嚇される

林道を歩いていると1頭のヒメボタルが横切っていきました。杉林の中に入っていったので、すかさずカメラを設置して撮った写真がコレ。

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真っ黒!!ホタルだけが写ってますね。

そういえば濃溝のゲンジボタル撮った時から設定変えてませんでした。

にっし~
にっし~

ISO感度1600のままだった・・・どおりで暗いワケだ

この場所は結構な斜面で、奥の方で10頭くらい光ってるのが見えたので、感度を上げて撮ろうとしたら・・・

キーーーーーーーー!!!

という物凄い金切り声が聞こえました。

死ぬほどビックリした!!

どうやらここは猿の縄張りらしい。

僕に対して威嚇しているような感じなので、早く立ち去らないとヤバイですね。

このポイントでの撮影は諦めました。

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途中、何頭かのホタルに遭遇したけど一旦駐車場に戻りました。

玉ボケで重要なのはピントの位置。あえてズラす!

よく花を撮影すると背景に玉ボケが出たりしますよね。あれは小さな点光源がボケて丸い玉のように写るからです。ヒメボタルは1秒間に2~3回点滅しながら飛ぶので、写真上では点になります。つまり、ヒメボタルも点光源です。

ならば、あえてピントをズラせば玉ボケになりやすいハズです。

この前はホタルが飛んでる場所にピントを合わせていたからね

ということで、今回はこの2点を意識して設定しました。

・ピント位置を林の奥にする

・絞りを開放にする

具体的には、カメラから10mほど離れた場所にピントを合わせます。実際にホタルが飛んでる場所よりも奥にピントを合わせることで、手前のホタルが大きくボケます。

あとは、F値を2以下にすること。絞りを開放にするほど被写界深度が狭くなり、ピントが合う範囲が狭くなります。つまり、ボケやすくなります。

↓駐車場の明かりでピント合わせしてから試し撮りしました。

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うん、玉になりましたね。これならイケるかもしれない!

ついに撮れた、最高のヒメボタル!玉ボケが美しい!

時刻は深夜1時。千葉のヒメボタルはこの時間が一番飛びます。しかも、今日は日中の最高気温が27℃、湿度100%とかなりの好条件。

林道の脇の林をちょっと覗いてみたら、10頭くらい飛んでいました。

僕の膝くらいの高さで飛んでいたので、三脚の足は伸ばさないで撮影しました。すると1頭のホタルがレンズのすぐそばを横切り・・・

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でっかい玉ボケが撮れました!!

シャッタースピード4分(20秒を12枚比較明合成)で撮ったこの写真・・・自分としては会心の出来です。

「この写真を撮るために暗い林道を歩いていたのだな~」と思うと、なんか苦労が報われた気がしました。

さいごに

ヒメボタルは7月になるとめっきり姿を見せなくなるようなので、恐らく今回が今シーズン最後の撮影になると思います。

にっし~
にっし~

最後にいい写真が撮れて大満足でした!

千葉の山奥には熊は出ないけど、その他の野生動物は沢山います。特にマムシやマダニなどの危険生物には注意!

長袖長ズボンは必須ですね。

あと、僕みたいに猿に威嚇されることもあると思うので、これからヒメボタル撮影に行かれる方はくれぐれも気をつけてください!

おまけ

ヒメボタルが光ってる様子を動画に撮ってみました。

真ん中の黄色い光がヒメボタルです。1頭だけだとショボイかなww

ま、こんな感じで点滅します。実際に見ると凄く幻想的でしたよ( ̄▽ ̄)