どこまでも歩くブログ

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FXで稼ぎたい? で、それからどうするの?

従兄弟とのFXの話のつづき・・・

 

nishi0001.hatenablog.com

 

先日僕はFXを始める従兄弟に「相場って怖いところだから注意しなよ~」と話したのですが、最後にFXをやる理由を聞いてみました。

 

何のためにFXやりたいの?

 

そしたら従兄弟はこう答えた。

 

「一億稼ぎたい」と。

 

 

まあ、よくある動機なのですが・・・(=_=)

 

確かに、大学4年間で1億の資金を作ってしまえば就職してからだいぶ楽になる。

 

仕事で稼ぐお金の他に1億もってれば一括払いで家も車も買えるし、家族が大きな病気にかかったとしても高額医療を受けさせてあげる事もできる。

 

1億あれば精神的な面でだいぶ安定してくると思います。

 

だから、1億稼ぎたいという彼の気持ちを否定するつもりはありませんが(むしろ応援してる)

 

・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

で?

 

稼いで終わり???それからどうするの???

 

 

 

 

 

僕も投資始めた頃は「いっぱいお金稼ぐこと」が目標でした。でも、兼業の個人投資家として長い間相場に参加しているうちに大きな金額を扱えるようになり、それに伴って心がモヤモヤしてきました。お金稼げて嬉しいハズなのに。

 

例えば、FXで100万通貨のポジションをとった時、20ポイント順行したら20万円の利益になります。20ポイントなんてボラティリティ(値段の変動幅)が高ければほんの数分~数時間で動いたりする。

 

このようにトレードでは大学卒の初任給と同じくらいの金額を僅かな時間で稼げてしまうし、月単位で考えたら本業の収入を遥かに上回る事も結構あります。

 

だから心の奥でモヤモヤが発生してくるんですね。

 

「トレードって何の生産性もないけど、こんなに稼いじゃっていいの?」みたいな。

 

なんだろう?上手く表現できないけど、顕在意識では「もっと稼ぎたい」と思っていても潜在意識では罪悪感を感じているみたいな。。。そんな感じ。

 

顕在意識と潜在意識の方向性が違ってくると、途端に物事が上手くいかなくなります。

 

だって、潜在意識の方が何万倍も強いですからね。頭で考える顕在意識がどれだけ稼ぎたいと思っていても、潜在意識がブレーキかけてたら稼げるワケがない。

 

たぶん、大きな金額を稼いだ人が一発で破産したり破滅的な行動をとったりするのって、潜在意識の影響がデカイんだと思う。

 

僕がこれに気づいた時、投資でも本業でも稼ぐことを目標にするのを辞めました。

 

本業では、自分がした仕事に対して「ありがとう」と言ってもらえれば嬉しい。「ありがとう」はどれだけ受け取っても罪悪感は感じない。だから、人から感謝されるように仕事する。

 

投資は、今は自分の精神状態を映す鏡のようなものとして利用している。

 

「今日もちゃんとルールに則ってエントリーできたな」

損切りになったけど、大ダメージ受けずに済んだ。相場様ありがとう」

 

そう思えれば精神状態は安定しているといっていい。

 

まあ、何が言いたいのかと言うと、お金稼ぐ事を目標にしてしまうと罠に嵌るということです。

 

相場や社会と向き合った結果としてお金を頂く、という感覚が大事。

 

結局、お金というのは単なる手段にすぎず、目標にはなり得ないという事なんですね。いっぱいお金持ってても使わなきゃ意味ないですから。

 

あと、お金には綺麗なお金と汚いお金があるって言われるけど、お金自体にはそんな性質無いと思う。目の前にある壱万円札は1万円の価値を国が保証している原価22円の紙切れでしかない。

 

FXで楽して稼いだお金(実際は楽じゃないけどw)も汗水垂らして稼いだお金も、同じお金。

 

もしお金に綺麗とか汚いとかあるのだとしたら、それは使い方の問題だと思う。自分の手元に来てくれたお金をどう使うか?

 

使う時にお金の美しさが出るよ。

 

 

従兄弟よ、稼いだお金はどう使う?(^_-)

 

 

僕の好きな言葉に「ノブレスオブリージュ」というのがあります。フランス語なんですが、「高貴さには義務が伴う」という意味。財産をもてば果たさなければならない社会的な責任と義務が発生する。

 

昔のお金持ちは橋を掛けたり、美術館をつくって後世に残したり、いろいろな社会貢献をしていました。芸術家のパトロンになったりもしてましたね。

 

なので、お金は自分や周りにいる大事な人のために使いつつ、社会のためになるような使い方もできたら理想的だと個人的に思っています。

 

余談だけど、倉敷にある大原美術館の「受胎告知」はもう一度見に行きたい。

 

・・・・・・・

 

てことで、こんな話を従兄弟としました。

 

彼にはまだちょっとパッと来ない感じでした。まあ、そうだろうな(笑)

 

でも、頭の片隅にでも置いといて貰えればこれからの投資人生が変わってくるんじゃないかなーと思います。